小咄


=江戸の小話

常日頃から粋を自慢している者がいた。

ある人が試しに、腐りかけのご飯を振る舞うと、

素知らぬ顔で食べる。

「ご飯のあんばい、どうですかの?」

「野暮天に食わせたら、非道い飯だと騒ぎ立てるがな。」

「そうですかの?」

「俺に言わせりゃ、これもすい(粋、酸い)じゃ。」

「もう一杯、いかがかの?」

「...」


<小話・笑話・小咄・101>


江戸の風景
深川芭蕉庵跡 芭蕉像

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小咄


=江戸の小話

大事なお客と商談が終わり、食事が始まった。

「おーい、お花。酒を持ってこい!」

「旦那様、40文の酒、100文の酒、どちらでっか!」

と家中に聞こえるような大声で返事をした。

「あわわ、お花、ちょっと鯉、いや来い。」

旦那は慌てて、お花を外へ連れ出し、

「人のある所で、あのように大声を出すなんて、バカか、お前は!」

ときつく叱りつけた。

ある時、四歳になる長男が井戸に落ちた。

お花はゆっくりと静に歩み寄り、旦那の耳元に口を寄せて、ぼそぼそ話す。

「わかさまがな、旦那様。若様が、井戸へ落ちたぞな。」

「うへぇ!」


<小話・笑話・小咄・95>


江戸の風景
川越より 大沢家住宅(重文) 

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小話


=江戸の小話

浪人が、魚売りを呼ぶ。

「その小さい方のカツオの値は、いかほどじゃ。」

「へい、大負けて、そくがれん(隠語、150文)でさ。」

「何の事じゃ、さっぱり解らん。」

「ヘェ。そんなら、180文にしてあげやしょう。」

「なんと、悪い奴じゃ。さっき150文と言ったろ。」

「だんなぁ、お人が悪い...」

「お前には、負ける。もっと負けろ!」


<小話・笑話・小咄・89>

江戸の風景
川越祭りより 浦島
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