小咄


=江戸の小話

ある男が、大事なお金を隠そうとした。

「これ銭大明神よ、人が見たらな、必ず蛇に見えてな・・・」

「チャリーン。」

「俺が見た時だけな、銭になれよ。マンマンちゃーん。」

とお願いして、庭の一隅を掘って、お金を隠した。

それを、陰から見ていたお上さんが、舌なめずり。

男が後で、掘り出しに行くと、蛇が出てきた。

「俺じゃ、俺じゃと言うに、俺の顔を見忘れたか、お前は!」

蛇は舌を出し、首をかしげた。

「ウエーン、俺だ、俺だ、おい俺だ。俺だというに!」

蛇は、男の顔を見て、また舌を出した。

男は慌てて、蛇を質屋に。

陰で誰かさんも、舌を出した。


<小話・笑話・小咄・106>


江戸の風景
行船公園のとても可愛いレッサーパンダ

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テーマ : お笑いネタ
ジャンル : お笑い

小咄


=江戸の小話

お稲荷さまの門前の石でけつまづいて転ぶ。

「いたたぁ!これがホントのこん畜生!」

周りを見、照れ笑いを浮かべ、起き上がる。

少し歩いて行くと、又転んだ。

「いたたぁ、こら-!コンな事なら、もう起きねぇぞ!」

恨みのこもった目で、空を見下げると

黒い烏の白い、臭い落とし物が顔に。

「雪や、コンコン、あられやコン~こん♪♪」

「アホ-、こんアホーっ!」


<小話・笑話・小咄・102>


江戸の風景
京都は伏見のお稲荷さん

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テーマ : お笑いネタ
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小咄


=江戸の小話

「おれらは、日々の家業に追われ、来世の事はほっぽり放し。」

「地獄行きかな?」

「そうかもな。さぞや来世はろくな事がないわい。」

「間違いない。」

「せめて、朝晩は念仏の一片も申したいものじゃ。」

「しになさい、あ、間違えた、そうしなさい。」

「それにくらべ、お前様はお堂で常念仏。」

「からい、いや辛いものですぞ。」

「さぞや、極楽行きだな。何と羨ましい。」

「下らない事を言うものだな。」

「どうして、そんな事をいわっしゃる?」

「毎日毎晩の勤行、それに昼間の念仏修行。」

「全く、すごい!」

「わしの今の願いでござるが・・・」

「それ以上の願いなんて・・・」

「死ぬ間際にな、三日ほどな。念仏をな・・・」

「八百万遍も?」

「や、休みたい。飽き飽きじゃ。念仏を唱えずに死にたい!」

「・・・」


<小話・笑話・小咄・101>


江戸の風景
川越 法然さん

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小咄


=江戸の小話

柔術の道場で稽古のまっ最中、ケンカだと騒ぐ。

師匠が騒ぐ皆を制して、駆けて行った。

しばらくして眉間に大きなたんこぶを作って、帰ってきた。

「先生、どうされました。」

「うーん、イタタ。大工と酒屋のケンカであった。」

「先生、水で濡らした手ぬぐいをどうぞ。」

「イタタ。仲裁したところ、全く聞かない。」

「それで、どうなさいました。」

「懲らしめてやろうと思ったのだが、このざまになった。」

「武士同士の立ち会いなら分かりますが、大工、酒屋風情とは...」

「そこが、ど素人だ。」

「・・・??」


<小話・笑話・小咄・100>


江戸の風景
川越喜多院 羅漢
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小咄


=江戸の小話

「な、なんと、結構な掛け軸ですな。」

「いやいや、恥ずかしいものですが。」

「一番上に書いて有るのは、何ですか?」

「あれは、賛同の賛(三)でござる。」

「こちらの上に書かれているのは?」

「ああ、それは詩(四)でござるよ。」

「えっ、あれが一休さんが書いた物で?」

「それは、語(五)と申す。」

「そんなら、こちらのかな書きは六ですかな?」

「な、なんと鋭い!まるで貴方のようだ。」

「えっ、嬉しいね、本当に!」

「それは、六でなし。」

「・・・。」


<小話・笑話・小咄・102>

江戸の風景
井の頭辨財天より 狛犬

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小咄


=江戸の小話

常日頃から粋を自慢している者がいた。

ある人が試しに、腐りかけのご飯を振る舞うと、

素知らぬ顔で食べる。

「ご飯のあんばい、どうですかの?」

「野暮天に食わせたら、非道い飯だと騒ぎ立てるがな。」

「そうですかの?」

「俺に言わせりゃ、これもすい(粋、酸い)じゃ。」

「もう一杯、いかがかの?」

「...」


<小話・笑話・小咄・101>


江戸の風景
深川芭蕉庵跡 芭蕉像

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小咄


=江戸の小話100=

「いたた、この頭痛が直るんなら、十両出すぞ!」

「本当かよ、それならいい方法があるぜ!」

「どんな?マ、ドンナ?」

「バカ!本当に十両だぞ!」

「分かった。どうするんだ、早く教えろ!」

「箱根だよ。そこの滝の湯によ、馬鹿頭を叩かせるんだ。」

「それは、いくらかかるんだ。」

「十両程で、済むさな。」

「あーあ、もっと強く頭痛がしても良い、今すぐ、十両欲しい。」

「このやろ!ボカ、ボカ!


<小話笑話小咄・100>


江戸の風景
江戸の銭湯

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小咄


=江戸の小話

質屋に、鉄砲が置いてある。

「あちらに置いてある鉄砲の代は?」

「台は樫(かし)で出来てまんな。」

「いや、金の事だ。」

「金は真鍮(しんちゅう)でんな。」

「おい、値(音)を聞いているんだぞ。」

「ズドん!」

店主の耳に口を寄せ、何事かささやいた後、

「ズドーン!」

店主は目を回した。


<小話・笑話・小咄・99>


江戸の風景
国立自然博物館より ピンぼけマンボウ

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毎日福笑。

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