小話


=江戸の小咄

化物退治だと喚きながら、男が二升樽をもって、出て行く。

「生暖かいかーぜに、障子ガタガタ、畳ボロボロ♪」

悪口、奇妙な歌をどなっては、酒をあおる。

そのうち、酔っ払ってぶっ倒れた。

気がつくと、庭には2羽の鶏がこけて、こけっこう、もうけっこう!と騒ぐ。

「ええい!あ、頭がいてぇ、この化物野郎!」

「俺がな、出る真夜中には、ぶっ倒れていやがって。いやがらせか?」

「なな、何かようかい?妖怪七変化!どこでぇ?」

「お前のためにな。特別にな、出前してやったゾー!おおこわ!」

家へ帰ると、女房泡ふき、ネコ、目を回し、おねんね。

「ギャー!化物が寝てるぞ!な、なんだ、お前か?」



<小話・笑話・小咄・150>

江戸の風景
東博より 伎楽面

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テーマ : お笑い番組
ジャンル : お笑い

小話


=江戸の小咄

その日暮らしの女房がぶつぶつ言っている。

「おらほどな、気が楽な暮らしはあるまい。」

「・・・?」

「いつも何を食うとか、食わないとか考えなくて良いわな。ワナ、ワナ。」

「・・・、・・・。」

「しまうものは何にもないしな・・・しまったわ、所帯もって。」

「・・・、・・・、・・・。」

「泥棒が入っても盗まれる物はなんにもなあ~し。」

「・・・???」

「こんな気楽な所帯はない!長生きするわ!」

「おお、お、その楽は、誰のおかげじゃ。ふぁ~あ。」

「がーん、ごーん!バキッ!喰らえ、ブオーン!

「ま、参った・・・むむむ、な、なんと息ができぬ・・・バタッ。」



<小話笑話小咄・149

江戸の風景
下町七夕祭りより イラスト鬼提灯

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小咄


=江戸の小咄

同じ町内に二人の番人がいた。

一人が、もう一人の所へ飛んできた。

「おーい!町内に捨て子めがあるぞ!」

「捨て米とは、豪気な。拾え、ひろえ!!」

「赤子めじゃ!」

「赤米でも、つけば白くなる。早くしろ!ひろえというに!」

「人だちゅうに、このッ!」

「四斗か?二斗づつ分けろ!ねこばばするな」

「ふーッ、フギャー!」



<小話・笑話・小咄・142>

江戸の風景
千住より トラさん

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小咄


=江戸の小咄

「おい、梅吉。お前の主人は、なんとな・・・」

「はぁ、なんでございまっか?」

「妾(しょう)ができただろ。器量はどうじゃ?」

「はて、小とな?子供の事でっか?」

「おい、うめ!隠すな、二号さんの家は、根岸辺りか?」

「あは、なるへそ。しょうとはおめかけはんでっか?」

「本当に、無知だな、お前。ムチでもいれたろか?」

「ひひーん。それでか、おおかみさんがガミガミや。」

「本当に、しょうがない奴だな、お前は?」

「ええっ!わてには、妾がおまへん!」

「この、うめぇっ!・・・」


<小話・笑話・小咄・141>

江戸の風景
三鷹井口院より 掃除小僧さん

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小咄


=江戸の小咄

女房に草鞋を作らせた。

ところが、とても小さいので、叱る。

「お前は、小さくてよいものは、小さくなくて・・・。」

「なんなのさ?」

「小さくて困るのは、小さい!何なのじゃ、おらッ!」

「あんたは、大きくならないといけないものは、大きくなくて・・・」

「むむむ、何がいいたいのじゃ。」

「大きくなくとも、いいのにさ。あんたのばか足ッ!」

お互いの視線は下半身に。

「・・・、・・・?」


<小話・笑話・小咄・140>

江戸の風景

浅草寺より 奉納大わらじ

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