小話


=江戸の小咄

カツオを料理しているところへ、隣の男が通り過ぎた。

「おい、千吉!こっち、こっち、良い所に来た。」

「どうしたんでぇ、兄い。」

「千吉、頼みがある、聞いてくれ。急用を思い出した。」

「へぇ、いってえ、どのくらい?」

「ほんの小半時さ。それでな、魚の番してくれねぇか。」

「合点だ、兄い。俺にまかしな、何も心配いらねぇ。」

「猫に気をつけてくれ。じゃあ頼んだぜ。」

千吉、魚番をしながら、腹の虫がなって、たまらない。

「いいカツオじゃねぇか、一口だけな、一口だけ。」

一切れ二切れ口に入れ、周りを見ると虎猫がにらんでいる。

もう一切れ、口に入れようとした千吉、目から火花。

「フニャ、フンギャ!フーフッ!」

「いたっ、た、助けてくれ!おめぇにもあげるから・・・」

「・・・?・・・!」


小話笑話小咄・173

江戸の野良猫

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小話


=江戸の小咄

しのばずの弁天社の近くで、火事が起こった。

不忍の弁天様、火の粉を恐れ、池に飛び込んだ。

そして、大きな亀の甲羅をつかんで、その上に上がった。

この大亀、日頃から弁天をしたっていた。

喜び勇んで、必死に泳ぎ行く。

「こりゃ、何処へ行くのじゃ、お前は誰じゃ。」

「お前を連れて、すっぽん(出奔)!」

弁天、思い切り、巨大亀の頭を琵琶で殴った。

「こ、これは、タマらん、チン没・・・」

大亀は首をひっカメ、白い泡を吹いた。

「なんまいだ、タイマイ(海亀科)だ・・・チーン。」


小話笑話小咄・172

江戸の風景 鎌倉裸弁財天

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小話


=江戸の小咄

「金という字は、全く良く出来たもんだな。」

「な、なーんでか?」

「くずしては人の主と書く。金は人の主に違わねぇやな。」

「それでも真(楷書)では、人の主とは書かないぞ?」

「はてさて、死ん(真)では、金はおシャカ・・・」

「はあ?」

「おめぇの頭も、おしゃか。」

「・・・」


小話笑話小咄・171


(御礼)
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皆様の叱咤激励のおかげです。今後とも宜しくお願いします。
                   jizosmile

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小話


=江戸の小咄

若い衆が、大勢寄り集まって、女子会ならぬ男会。

「おめぇは、男かい?なんちゃって。」

「ボカ、ボカ!」

「さあ、今夜は酒に貝でもヤコウカイ?」

「赤貝は?」

「今夜は無し。」

「そりゃアッサリでいいが、ちょっとマテガイ。」

「な、今夜は、一番の色男におごらサルガイ!」

「どうだ、皆!それでいいバイ。」

「おーっ、賛成!」「賛成!」「賛成!」

或る男、頭をかきカキ、

「こ、これは、め・い・わ・く。」

「このホラガイ!バカガイ!」「ボカ、ボカ!」

「いたた、いたやのイタヤガイ・・・とほほ。」



小話笑話小咄・170

江戸の風景
葛西水族館 イセエビ
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小話


=江戸の小咄


幕末の江戸は世の中が物騒になり、

剣術が流行る。

抜け目の無い商人が、木刀を売り歩く。

「木刀や、武藏の木刀はいかが~。」

「おい、おやじ、いくらだ。」

「手前は、売物では有りませぬ。」

「誰が、お前など、買うか?木刀だ!」

「この木刀は、武藏ゆかりのもの。」

「だ・か・ら、いくらだと聞いておる。」

「へい、五百文で。」

「ちと高すぎる。四百にしろ!」

「いいや、掛け値はありませぬ。」

と一旦、木刀を片づけて行くが、気が変わった。

「もうし、木刀を少しまけて上げましょう。」

「いいや、負けた木刀は、いらぬ」

「旦那・・・」


小話笑話小咄・161

江戸の風景
川越祭りより 俵藤太秀郷

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