小話


=江戸の小咄

さる金持ちより、百両の持参金付きの女房をもらった。

この女、百両を笠に着てわがままし放題。

友達ども、大変気の毒がって、

「さて、さてそなたはいい人だが・・・」

「だが、どうした?」

「あんな大メガネ、よくもらったな。何かいい事が・・・」

「持参金がな。あれは、目はいいが、大メガネとはなんじゃ?」

「されば、さればな、いっぱい・・・。」

「いっぱい、なんじゃ?」

「大きな鼻にかける。」

「ふ、ふぁくしょいーッ。」

「・・・、に、逃げろ!」



小話笑話小咄・179

江戸の風景 国立科学博物館 チラノザールス

恐竜

テーマ : お笑い番組
ジャンル : お笑い

小話


=江戸の小咄

「京に商いに参られるそうだが、京は恐いとこだよ。」

「いったい、どうしたんです?」

「京では、何でも掛け値を言う。二両と言えば一両じゃ。」

「なるほど、なるほど、これは良いことを聞きました。」

京に着き、買い物をするが、とんだ値段を言う。

そうこうするうち、米屋と知り合いになった。

「おめえさん、お名は?」

「六兵衛と言いまんねん。」

「おお林家三平か、ぶつぶつ...家の間口は?」

「何で、そんな事を聞くんでっか?五間ですが。」

「おおかた、二間半だな。何人でお住まいかな?」

「ああた、十手持ち?わて一人だすが。」

「あれ?れれ?どなたかと半分づつ、お住まい?」

「あれ、よくご存じで。」

「そうでしょう、そうでしょう。」

「夜になれば、亡くなった女房がいます。それ、後ろに!」

「ぎゃぁー!」


小話笑話小咄・178

京都のお食べ人形

kyouto.png

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小話


=江戸の小咄

坊さん、狸を撃とうとしている狩人に出会った。

「獣の殺生は、悪い料簡だ。止めなさい!」

「坊さん、邪魔しないでくれろ!」

「その狸を殺せば、来世はたぬきに生まれ変わるぞ。」

「ええッ!そのウソ、ほんと!」

「何を、訳の分からんことを言っておる。」

「おら、おら沢山殺生してるだ。そんな殺生な!」

「何をしゃれとる。」

「来世は、ヘドロ怪獣か?いやだー!」

不意に鉄砲を坊さんに向け、にやりとした。

「バカな事は止めろ!わしを撃ってどうする?」

「坊さん撃てば、坊さんに生まれ変わる。ありがたや。」

「この、罰当たり!出家は楽じゃないぞ。こんな目にも遭うぞ。」

な、なんと今度は銃口をのぞき込み、にやっと笑った。

「なあ~んだ。おらを撃てば、おらになる?おらおらおら!」

たぬ公、口をぽかーんとあけたまんま。


小話笑話小咄・177

江戸のたぬ公
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