小咄


=江戸の小話

小道具屋の店へ、侍がやってきた。

「これ、この徳利はいくらじゃ。」

「はいな、それは本備前で御座ります。」

「いくらだと聞いておる。」

「そうでんな、勉強して500文でんな。」

「な、なんと。家賃と同じではないか。負けろ。」

「いいや、これ以上は、負かりまへん。」

「なんだ、お前じゃだめだ。亭主は留守か。」

「わてが、その亭主だんな。」

「うそつけ!お前が亭主のはずがない。」

「何故、そういうんでっか?」

「亭主がいたら、負けてくれたろうが、そちではダメだな。」

「いや手前が主人でんがな。かなわんな。」

「ウソつけ、この前、来た時、200文で売ろうと言っていたぞ。」

「誰が?」

「さぁ、亭主を出せ!」

これを聞いた亭主は真っ赤になった。

「さあ、これでも亭主じゃねえか、このでく!」

と思い切り、かの徳利を地面に投げつけた。

「ぱりーん!」

そして、破片が飛び散り、他の備前に飛び火。

「ぱ、ぱりーん」

「うーッ、わん!がるる!」


<小話・笑話・小咄・97>


江戸の風景
戸越八幡神社より 狛犬

v36.png

テーマ : お笑いネタ
ジャンル : お笑い

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No title

なはは、悪いことは重なるね。

No title

あはは、こういう事って、一杯有りますよね。

No title

お銚子に、乗りすぎたようですニャ^m^;

No title

cheerupさん

本当ですね。

No title

花魁さん

本当に、皮肉なもんですね。

No title

にゃあもさん

さすが、鋭い!参った。

押しすぎました^^

半値以下では亭主も意地になろうというもの^^

ぽち☆

No title

媛さん

そうかも知れませんね。

こんばんはです。^±^ノ

「短気は損気」ですよね。
でも。商売って、難しい・・・。^±^

No title

てくっぺさん

商売は本当に難しいですね。僕もそう思います。
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