小話


=江戸の小咄=

間男、亭主に見つかり、柱に括り付けられる。

亭主、錐で、いろいろな所を突く。

「痛い!おい、そこだけは勘弁してくれ!」

「おい、おれは亀有の亀吉だ。ちっとは知れたなめぇだ!このやろ。」

「・・・いたーい!」

「シャバとおしゃらばするか!」

「な、何でもする、命だけは...いたーい!」

「仕方ねぇ、間男の相場、7両で勘弁してやらぁ!」

泣き言をならべ、拝み倒し、何とか5両に負けてもらう。

間男、自分の女房に事情を話し、半殺しの恐怖に耐えた。

「何っ、この宿六!もう一度お言い!バチッ!」

「す、す、すーまねぇ。もう二度といたしません、ハイ。」

「そんな大金、どこに有る!バシーッ!」

「一生、おめぇの言う事を何でも聞く。たのむ、許してくれ、この通り!」

「それじゃあ、聞くよ、たこおやじ!一度だけの過ちかえ?」

「そ、そうなんだ、つい出来心というやつで、とほほ...。」

「一度で5両?ホントに1度かえ?」

「す、す、すまねぇ・・・」

「あんた、その男から5両もらっといで。」

「えっ?もらっといで??」



小話・笑話・小咄・179

江戸の風景
お江戸は上野のとらさん
トラ

テーマ : お笑い番組
ジャンル : お笑い

小話

=江戸の小咄=

亀の娘と鶴の息子の縁組みが決まった。

こんなめでたい事はないとみんなが大喜び。

それに引きかえ、娘おかめは隅でしくしく泣いている。

「これ、おかめ。こんなにめでたいの~に何故泣くの。♪」

「こけっ、結婚は、うれしいの♪」

「なぜ、なぜ、泣くの?」

「辛いものたべた♬。違うのよ、もぉ~。」

「叱られて、しか~あられえて~

「九千年も後家で、かめが鳴く、カメ、カメ、カメカメカメ

「そうだわね、でも安心おし。」

「なんで

「絶対内緒だよ。うちのあれ、二十何人目?忘れちゃった!」

「そうなの

「あのね、これ内緒だよ、本当に。」

「亀神カメハメハに誓って・・・。」

「亭主とねぇ、おかめ。畳は、新しいのに限るよ、ホント。」

「は、はくしょん!大魔王♪急にめまいが。倒れそう。」

「あれ?亭主に聞こえたかな・・・?」



小話・笑話・小咄・176

江戸の風景 青梅のバカボンパパ

バカボンパパ

テーマ : お笑い番組
ジャンル : お笑い

小話


=江戸の小咄

「船頭さん、これ船頭さん。」

「なんでがしょう?」

「当たりがちっとも無いぞ。」

「あれ?はて?あっ、思い出したでがす。」

「なんじゃ?何かあるのか?」

「今日は、竜宮のえびす講で。」

「どんな関係があるのじゃ。」

「魚ども、残らず呼ばれました。お気の毒でがすが・・・」

と、話していると、浮きが沈んだ。

どうせ、やかんか藻で有ろうと釣り上げてみると、

なんと大きな金魚。

「旦那~ぁ!金魚とは、めでたいでがす。」

これをしおに宿に帰り、おかもちの蓋を開けてみれば、

なんと真っ赤にふくらんだとらフグ。

「ふわぁー、とらは酔っぱらっただぁ♪~ここ、何処?わたしはだれ?」

「ふざけるな!食ってやる!」

「あんだぁ!矢でも、鉄砲でも持ってきやがれ!ぷう-。」

「鉄砲はてめぇだろ、ふぐれっつら!」

「乙姫さま特別のお墨付き。今日は特等が当たるよ!ぷうー。」

「だはーっ。」



小話笑話小咄・173

江戸の風景 水屋の龍神

龍神

テーマ : お笑い番組
ジャンル : お笑い

小話


=江戸の小咄

ある表店の若旦那、ため息をついている。

丁稚の紺松が心配して、

「若旦那、又、女ですかい?」

「又とはなんだい、これが難題で・・・はーは。」

「えっ、若旦那でも、違う悩みがあるんですか?」

「いいよな、お前は。脳タリンで悩みが無くて。」

「あっしにできることなら何でもやりやす。」

「金のなる木が欲しいな、はーっ、はーッ。」

「ちょっと、待って下っしゃい。出かけてきやす。」

若旦那、ため息を吐き続ける。と不意に紺松が店に飛びこんできた。

「わ、若旦那ぁ!か、金のなる木を買ってきましたッ!はーはー。」

「えっ、本当かい?でかした、紺松。」

「こ、これです、若旦那。ほ、本当に探すのに苦労しました。はーはー。」

「な、なんだい、これは?鐘をつく撞木じゃないか?」

「へぇ、これが、かねの、鐘の鳴る木で。」

「ばか! がーん!ごーーん!うぉーん、ウォーン、うぉーん!」


小話笑話小咄・180

江戸の風景 江戸は犬の町

七夕犬

テーマ : お笑い番組
ジャンル : お笑い

小話


=江戸の小咄

しのばずの弁天社の近くで、火事が起こった。

不忍の弁天様、火の粉を恐れ、池に飛び込んだ。

そして、大きな亀の甲羅をつかんで、その上に上がった。

この大亀、日頃から弁天をしたっていた。

喜び勇んで、必死に泳ぎ行く。

「こりゃ、何処へ行くのじゃ、お前は誰じゃ。」

「お前を連れて、すっぽん(出奔)!」

弁天、思い切り、巨大亀の頭を琵琶で殴った。

「こ、これは、タマらん、チン没・・・」

大亀は首をひっカメ、白い泡を吹いた。

「なんまいだ、タイマイ(海亀科)だ・・・チーン。」


小話笑話小咄・172

江戸の風景 鎌倉裸弁財天

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